2025.08.16
ダイエット中の食事管理|効果的なメニューと成功のコツを解説
ダイエット中は、運動とともに食事管理にも気を配らなくてはなりません。 しかし、食事制限をすれば痩せられるのだろうか、どのような食事を取れば良いか分からないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか? この記事では、ダイエット時の食事管理の方法や、おすすめのメニューを解説します。 この記事を読めば、安全で効果的なダイエットができるでしょう。
ダイエットに食事管理が必要な理由とは?

体重減少の基本は「消費カロリー>摂取カロリー」の状態を作ることですが、単純にカロリーを減らすだけでは健康的な体重減少は望めません。
筋肉量の維持、基礎代謝の向上、栄養バランスの確保が同時に必要です。
ここでは、ダイエット時の食事管理の重要性を解説します。
食事により基礎代謝が上がる
基礎代謝は、何もしなくても消費されるエネルギーで、成人男性で約1,500kcal、成人女性で約1,200kcalです。
基礎代謝を上げる食事ポイントは、以下のとおりです。
- タンパク質摂取による筋肉量維持
- 増加 食事誘発性熱産生(DIT)の活用
- ビタミンB群による代謝促進
- 適切な水分摂取による血流改善
特に、タンパク質は摂取カロリーの約30%がエネルギー消費されるため、基礎代謝向上に大きく貢献します。
無理な食事制限をするのではなく、きちんと栄養のある食事を摂りながらダイエットを進めましょう。
栄養バランスがダイエットの効率を高める
単純にカロリーを減らすだけでは効率的なダイエットはできません。
Protein(タンパク質)、Fat(脂質)、 Carbohydrates(炭水化物)のバランスを3:2:5の比率で摂取すると、最も効率的なダイエットにつながるとされています。
栄養バランスの良い食事を摂取することで、脂肪燃焼の促進や筋肉量の維持・満腹感の持続など、ダイエットの効率を高める効果が期待できるでしょう。
参考:東京大学『日本人成人における理想的なエネルギー産生栄養素バランス』
リバウンド防止につながる
短期間で体重を落とすために、極端な食事制限や断食を行う方もいますが、これはリバウンドの大きな原因になります。
無理な制限は筋肉量の減少を招き、基礎代謝が落ちるためです。
基礎代謝が低下すると、少し食事を戻しただけでカロリー消費が追いつかず、脂肪として体に蓄積されやすくなります。
また、栄養不足はホルモンバランスの乱れや食欲の暴走を招き、過食につながるリスクもあります。
正しい食事管理は、筋肉を守りつつ脂肪を減らし、太りにくい体質づくりを目指せるため、長期的に健康的な体型を維持することができるでしょう。
過度な食事制限はNG!ダイエット中の食事のポイント

ダイエット中の食事で最も重要なのは、「制限」ではなく「質の向上」です。
ここでは、ダイエット中の食事のポイントを解説します。
タンパク質をしっかり摂る
筋肉の材料であるタンパク質はダイエットに必須です。体重1kgあたり1.2〜1.6gの摂取を目標にしましょう。
タンパク質を含む食材の中でも、鶏むね肉・魚・卵・大豆製品・ギリシャヨーグルトなどがおすすめです。
筋肉を維持することで、基礎代謝の低下を防げるでしょう。
炭水化物は完全に抜かない
炭水化物は、脳や筋肉のエネルギー源です。
炭水化物不足により、集中力の低下、疲労感の増大、筋肉の分解促進、ストレスホルモンの増加などの問題が生じる可能性があります。
私もダイエットの経験がありますが、炭水化物を抜く方法で行った結果、筋肉の張りや体の倦怠感・冷え性の悪化など、体調面で明らかな不調を感じました。
大学で柔道整復師の勉強をする中で、体に必要な栄養素を摂取する大切さを学びましたが、これは身体的な面でもメンタル的な面でも大事なエネルギーになります。
極端な炭水化物抜きダイエットは、短期間で体重は落ちますが、健康な身体づくりの観点から見ると非常にリスクが高い方法です。
白米より玄米やオートミール、全粒粉パンなど低GI食品を選び、朝と昼はしっかり摂取することが大切です。
脂質は「質」を意識する
脂質も重要な栄養素であり、完全に除去するのではなく、質の良い脂質を選択することが大切です。
避けるべき脂質は、マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸、揚げ物やファストフードなどの過度な飽和脂肪酸があります。
一方で積極的に摂りたい脂質には、青魚やえごま油・亜麻仁油に含まれるオメガ3脂肪酸、オリーブオイルやアボカドに含まれるオレイン酸、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸などがあります。
質の良い脂質を把握し、必要な栄養素を取り入れましょう。
野菜と発酵食品を摂る
野菜はビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富で、代謝や腸内環境の改善効果が期待できます。
野菜は1日350g以上、特に緑黄色野菜を意識的に摂取しましょう。
また、発酵食品は腸内の善玉菌を増やし、免疫力アップや代謝向上に貢献します。
納豆、味噌、キムチ、ヨーグルトなど、日常の中で上手に摂取していきましょう。
食べる時間を意識する
ダイエットを成功させるためには、食べる時間も重要なポイントです。
特に、夜遅くの食事は脂肪として蓄積されやすく、体重増加の原因となります。
理想的な食事タイミングは、朝食を起床後1〜2時間以内、昼食を12〜13時頃、夕食を18〜19時頃(就寝3時間前まで)に摂ることです。
「食べる時間」を意識した規則正しい食生活が、脂肪燃焼や体調管理に大きな効果をもたらすでしょう。
ダイエット中の1週間の食事メニュー例

ダイエットに必要な栄養素について解説してきましたが、毎日バランスの良い食事メニューを考えるのは難しいという方も多いでしょう。
ここでは、ダイエット中の一週間の食事メニューを紹介します。
1日目(月曜日)
- 朝食:オートミール30g+無糖ヨーグルト+ブルーベリー+ゆで卵1個
- 昼食:雑穀米100g+鶏むね肉のグリル+蒸しブロッコリー+みそ汁
- 夕食:鮭の塩焼き+野菜スープ(キャベツ・人参・玉ねぎ)+冷奴
2日目(火曜日)
- 朝食:全粒粉トースト1枚+アボカドスライス+ゆで卵+ブラックコーヒー
- 昼食:玄米100g+さば味噌煮+ほうれん草のおひたし+もずく酢
- 夕食:豆腐ステーキ+野菜炒め(ピーマン・もやし・人参)+具沢山味噌汁
3日目(水曜日)
- 朝食:プロテインシェイク+バナナ+くるみ少々
- 昼食:鶏そぼろ丼(玄米使用)+小松菜のおひたし+味噌汁
- 夕食:白身魚の蒸し物+蒸しブロッコリー+カリフラワー
4日目(木曜日)
- 朝食:和食セット(雑穀米+納豆+味噌汁+焼き海苔)
- 昼食:豚ヒレ肉の生姜焼き+サラダ+玄米100g
- 夕食:鶏むね肉のトマト煮+ほうれん草のソテー+豆腐の味噌汁
5日目(金曜日)
- 朝食:ギリシャヨーグルト+ブルーベリー+アーモンド
- 昼食:さけおにぎり+野菜スープ+小鉢(ひじき煮)
- 夕食:いわしの梅煮+サラダ+味噌汁
6日目(土曜日)
- 朝食:オムレツ(卵2個+ほうれん草)+全粒粉パン1枚
- 昼食:玄米寿司(サーモン・アボカド)+味噌汁
- 夕食:豆腐ハンバーグ+ほうれん草のおひたし+きのこのソテー
7日目(日曜日)
- 朝食:季節のフルーツ+プロテインシェイク
- 昼食:冷しゃぶサラダ+玄米100g+味噌汁
- 夕食:さばの塩焼き+味噌汁+蒸し野菜(キャベツ・にんじん)
タンパク質・野菜・低GI炭水化物を中心に、バラエティ豊かで飽きないメニューを心がけましょう。
コンビニでダイエット中の食事を選ぶコツ

忙しい時でも手軽に食事が手に入るコンビニは、ダイエット中の強い味方となります。
しかし、適当に選んでしまうとカロリー過多や栄養バランスの乱れにつながることも多いため注意が必要です。
ここでは、コンビニで食事を選ぶ際に押さえておきたいポイントを解説します。
高タンパク・低脂質を意識する
ダイエットの成功に欠かせないのが、タンパク質の摂取です。
コンビニで選ぶ場合は、サラダチキンが代表的な商品として挙げられます。
低カロリーでありながら良質なたんぱく質を豊富に含み、プレーンやハーブ味などバリエーションも豊富です。
また、ゆで卵や焼き魚パックも手軽にタンパク質を摂取できるためおすすめです。
脂質は控えめなものを選びつつ、青魚に含まれるオメガ3脂肪酸のような良質な脂肪を適量摂ることを意識すると良いでしょう。
炭水化物は「低GI」で摂る
炭水化物はエネルギー源として必要ですが、血糖値の急激な上昇は脂肪蓄積の原因になりやすいとされています。
そのため、低GI(グリセミック指数)の食品を選ぶことがポイントです。
コンビニでは、雑穀米や玄米を使ったおにぎりや全粒粉のパンがおすすめです。
また、最近はオートミールのカップ商品も増えており、お湯を注ぐだけで手軽に食べられるため、ダイエット中の炭水化物補給に適しています。
低GI食品は満腹感が持続し、間食や過食を防ぐ効果も期待できるでしょう。
野菜と食物繊維で満腹感を得る
満腹感を得ながらカロリーを抑えるためには、野菜と食物繊維の摂取が不可欠です。
コンビニのカットサラダや海藻サラダ・野菜スープは、手軽に食物繊維を摂れるおすすめの商品です。
これらを食事にプラスすると、血糖値の上昇を緩やかにし、消化を助け腸内環境を整えます。
食物繊維は便通改善や老廃物排出にも効果的で、ダイエットのサポートに欠かせない栄養素です。
間食は「無駄カロリー」を減らす
ダイエット中の間食は、カロリーや糖質の摂り過ぎを防ぐ必要があります。
素焼きナッツや無糖のプロテインドリンク・寒天ゼリーなど、低カロリーで栄養価の高いものを選ぶと良いでしょう。
甘いスナック菓子や高糖質のスイーツは避け、満足感が得られる健康的な間食を心掛けましょう。
加工食品は成分表示をチェック
コンビニ食品には加工品が多いため、購入時には必ず成分表示を確認しましょう。
脂質は10グラム以下、糖質は20グラム以下を目安に選ぶのがおすすめです。
塩分や添加物が多く含まれる商品は、むくみや体調不良の原因となるため注意が必要です。
できるだけ自然に近い食材を使った商品を選ぶことで、健康的なダイエットを継続しやすくなるでしょう。
まとめ

ダイエットを成功させるには、過度な食事制限は避け、基礎代謝を維持しながら栄養バランスを整えることが大切です。
高タンパク・低脂質を意識し、炭水化物は低GI食品を選ぶことで効率よく脂肪を燃焼させられます。
また、食べる時間を工夫し、夜遅い食事は控えることが効果的です。
コンビニ食も選び方次第でダイエットに活用できるため、成分表示や食材の質を見極めながら賢く利用しましょう。
BRLabでは無理なく継続できるトレーニングを提供しています。本記事でまとめたダイエット中の食事管理はもちろん、お客様一人ひとりに合わせたプログラムを作成し、正しいフォームで安全に筋トレを行えるようサポートします。どんな目的でもぜひお気軽に「ご相談・体験予約」をしてください。
この記事を書いた人
村上ちか
所属店舗
BRLab編集部
趣味
音楽鑑賞、ウォーキング
得意分野
機能改善、ボディケア、肩こり腰痛などの疼痛予防